念一叨

落雷
壊れつつあるのか
回[かい]復[ふく]/してるのか
分からなくて叫ぶ
堪[たま]ら/なくて叫ぶ

酔[よ]っ/払[ぱ]っ/て/ハイ[high]/に/成って/ぺしゃんこ
歓[かん]声[せい]/は/ハイ[high]/感[かん]情[しょう]/は/ロー[low]

闇のような光のような/接[せっ]点[てん]
クリムト[Klimt]/の/描いたような/接[せっ]吻[ぷん]

それは落雷のように
身体中に/轟[とどろ]いて
破[は]滅[めつ]/し/そうな/歌/へと/枝[えだ]/分かれ
それは落雷のように
『美しい』が飛び込んでくる
矛[む]盾[じゅん]/している/命
そのものが/尊[とうと]い/よ

産[う]まれ/つつあるのか
滅[ほろ]び/つつあるのか
分からなくて叫ぶ
情[なさ]け/なくて叫ぶ

ぽっと出で/かっさらって/それだけ
可も不可もない/神[しん]聖[せい]な/ゾーン[zone]

凪[なぎ]/の/ような/嵐[あらし]/の/ような/直[ちょっ]感[かん]
神様の降りたような/瞬[しゅん]間[かん]

それは落雷のように
そこら中に飛び散って
堕[だ]落[らく]/しそうな/言葉/へ/枝[えだ]/分かれ

土[ど]砂[しゃ]降[ぶ]り/に/打たれる渋谷のターミナル
スロー[slow]/に/流れてく光
透明な傘の上/ハイ[hi]ハット[hat]/が/踊る
粒[つぶ]/に/成って/転[ころ]がる/光

それは落雷のように
そこら中に飛び散って
堕落しそうな言葉へ枝分かれ
それは落雷のように
平[へい]凡[ぼん]/を/切り/裂[さ]いて
官[かん]能[のう]的な/命
剥[む]き/出[だ]しで/しんどいよ